アフリカ出張から早半年。昨年暮にボツワナ・ルワンダ・タンザニア(経由地含めると 5カ国)へ出張してきた。出張の目的は、アフリカの ITビジネスの可能性調査といったところだったろうか。いずれの国もとても刺激的であった。以下、簡単に紹介したいと思う。

Botswana:

Sir Seretse Khama国際空港に着いたのは、現地時間で21時。東京を出発して、アブダビ✈️ヨハネスブルク✈️ハボロネ、約1日の長旅。初めての空港、勝手がわからず、人並みについていくと。入国審査に続いて税関。特に問題なく通過。ひとまず安心。(一応、展示会主催者から頂いていたインビテーションレターを印籠よろしく提示はした)

ゲートを出るとそこでシャトルやタクシーの運転手がネームボードを抱えて迎えてくれる。あら?探しても宿泊先のホテルは見当たらない。。。(10分位遅れてやってきた)

Peermont Mondior Hotelは、展示会場に比較的に近い場所に位置している。グーグルマップで調べたら比較的に近いと思っていたけど、徒歩で10分くらいの距離だった。ホテルと展示会場は、ホテルで紹介してくれたタクシーを毎日利用(当然だがメーター等はついていないのでほぼ言い値)。余談だが、ボツワナは比較的治安は良いとされているが、外国人を狙った犯罪も発生しているので、徒歩での行動は厳禁です。

ボツワナ訪問の主目的である Global Expo Botswana(GEB)へ出展。GEBは年に一度の大きなイベント。特に大がかりの展示はないので、毎朝、機材(プロジェクター)を設置して、帰りに持って帰る(盗難予防)

出展は約160社、20カ国. 日本からは弊社も含めて2社(ただし1社は JOGMEC現地法人)展示内容は幅広く、棺桶(まじで)から天然資源まで多様。そういえば、韓国大使館も出展したいた。

出展会場の電気及び通信状況は良好。アフリカ=停電というイメージがあったが、一度も停電はなかった)。困ったのが電源プラグ、案の定、南アフリカあたりで一部採用されているどデカイ B3L型コンセント。手持ちの変換プラグは未対応。しかたないので、テーピングしながら無理やり使う。

時期的に雨季だったようで、何度か凄まじい雨に遭遇した。傘など意味がないクラス。30分もしたら晴れていたので、雨宿りするのが吉。

ちょっと IT的な話。ボツワナには、携帯キャリアが三つある。携帯電話の所持率は高い。来場者の 8割以上は持っていた感じ。また、スマートフォン所持者も多く、9割は、Android端末だった。Whatsupが SNSアプリとして人気が高かった。

  • Botswana Telecommunications Corp(BTC) – Fixed and Mobile
  • Mascom Wireless (MTN) – Mobile
  • Orange Botswana – Mobile.

この中で、BTCが一番大きい模様。展示会場にも大きなブースを構えていた。

来場者や出展者の情報によると、概ね 9割の会社が会社のホームページとドメイン名を保持している。それ以外の会社は、Gmailとか Yahooとかのメールを利用している模様。Webのデザインは全般的に静的なものが多い。要するに、ホームページへのニーズが少ない(見る人が少ない)のが主な理由のようだ。直接聞いた話ではないが、オンラインショッピングもさほど伸びていないとも聞いた。これは、配送の問題なのかもしれないが。

会場にきていた何名かに ITの可能性等を聞いた。もちろん可能性はあるが、上述したように、全般的に ITへの投資が少ないので、この分野でのビジネスはいますぐは難しいように思う。

後日談になるが東京に戻ってから、いくつか引き合いがあった。一つは、ホームページの作成で、もう一つは、観光局向けの Chatbotのデモだった。両方とも一旦開発は終わったものの、そこからの売り上げは残念ながら計上できていない。発注元の資金は殆どあてにならない。したがって、現状では、細く長く今回築いたコミュニケーションパスを維持していくのみという感じである。

もちろん、政府系における ITの仕事はこれからも多くあると想像する。ただし、こういったところは大手が入っていて、そこの仕事を受注するのは難しい。ま、焦らずじっくり気が熟すのを待つ。

最後に、展示会場に来てブースに寄ってくれたビジターそして、滞在中、サポートしてくれたタクシードライバー。みなさん親切できさくでした。また、いつかお会いしましょう!😊

Rwanda:

ボツワナからルワンダへ。ボツワナとは対照的に、ルワンダは国土が狭く、人口が多い。ボツワナからルワンダへは直行便がないので、一旦、ヨハネスブルクへ戻ってからの経路となる。

ルワンダは、たくさんの丘を意味するそうだ。たしかに、平地がない。キガリ市内は暑く感じるが、山の上の方はとても涼しく過ごしやすい。宿泊した”Kigali Guestlux Hotel” は、丘の中腹に位置していた。ホテルの前の道路が未舗装で、その凸凹ぶりが凄まじく、歯を食いしばっていないと、舌を噛みそうになるくらい。

ルワンダ滞在の目的の一つが、”Tumba College of Technology” を訪問すること。この学校は、JICA(Japan International Cooperation Agency)が支援して運営されている学校で、現在も JICAのメンバーが常駐して指導をしている。ルワンダ政府は、ICTへの投資を推進しており、神戸市などとも提携を行なっている。

内部を見学させてもらった。教育用の機材が不足しているらしく、壊れた PCを修理していた。この部屋の中にはジャンク置き場があって、使えなくなった PCも部品は再利用するとのこと。それでも、部品が不足しているのが実情。卒業生の就職率はやそれほど高くないとのこと。この学校の中には就職を斡旋するコンサルタントが常駐しており、各人の要望を元に就職先を探すサポートもしている。

キガリにはとにかくバイクタクシーが多い。普通のタクシーを利用していたので、載らずじまいだったが、女性も利用していたのはちょっと驚いた。また、自転車タクシーもそこそこ走っていた😄

ルワンダでは、何箇所か観光地を訪問した。 Inema Art CenterNyamata ChurchKigali Genocide Memorial. Nyamata Churchの光景はいまでも脳裏に焼き付いている。

Tanzania:

さて、最終目的のダルエスサラーム。Julius Nyerere International Airportに到着。入国審査はなんなくクリア。タンザニアではイエローカード(予防接種証明書)がないと入国を拒否されるケースがあるようです。たしかに、イエローカードの提示を求められた。夜だけど、暑い😓

ボツワナでもルワンダでも税関ではノートラブルだったので、余裕で通過、と思ったら、、、バッグを開けろと仰せ。ボツワナで使っただけで、タンザニアでは使わないプロジェクタと言っても、課税すると言って譲らない。しかたがないので、税関に置いていくことにして、その場をしのぐ(帰りに無事ピックアップできました)

タンザニア滞在の目的は、観光及び、知人との面会。”Best Western Plus Colosseum” に宿泊。驚いたのは、ボツワナ・ルワンダともゴキブリを見たことはなかったが、大勢が待っていた😩

ティンガティンガ村に案内してもらった。色使い、獣の描写の仕方、どれも特色があって、素晴らしい。一点くらい購入しようかとも思ったがあまりに多すぎて、結局、選べなかった😆

最後はホテルでキリマンジョロビールでゆっくりと過ごす。キリマンジャロはアフリカ最高峰。残念ながら肉眼でみることはできなかったが。キリマンジョロを想像しながら飲むビールは一段と冷えていた。

約二週間の旅も終わり、来た時と同じアブダビ経由のルートで帰路につく

とても長く濃厚な出張だった。ボツワナからいくつか仕事のオファーもあったし、多少なりとも人脈は出来た。ITに限らずアフリカでのビジネスの可能性は今後も増えていくので、引き続き動向には注視していたい。そういえば、アフリカで動物をみたのは、、、ゴキブリだけかも😭今度はサファリへ🚖